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チェルノブイリ原発事故の問題を、
被災地の人々と共にアートで伝える新しいNGO、
チェルノブイリ・アートプロジェクト【apch】。

学生ならではの視点で、同世代に情報を発信します。
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最近の活動
 二回目の登場、のえるです
今度のイベントや講演のために準備を進める日々です
講演で使う画像や話の細部まで、みんなで考えて決めています
個人的にはあがり症なのでマトモに話せるか不安です
でも精一杯伝えようと思います
そのために(三月は大学が休みということもあって)
たくさんの本を読みました
イベントのとき、お食事もとてもおいしいお店ですが
わからないことや知りたいことがあれば是非聞いてください
できるかぎり必死でお答えします



春休みに私はほとんど初めて、チェルノブイリ関連の本を読みました。
チェルノブイリは本当に遠い町のことです。
日本の考え方に普段からどっぷりと浸かっている私には
驚きがたくさんありました
そして悩みました。
私たち学生プロジェクトが伝えていかなくてはならない世代は
ソビエト連邦さえも知らない世代
その存在や西側諸国との争いも、小学生くらいになると聞き伝えられてさえいないでしょう。
どこから、どの切り口で伝えていけばよいのか。

正直、チェルノブイリに関連する本をたくさん読むうちに
書かれている内容はどうしても似通ってくるし
(それでも本によって数値が違ったり、
放射能の単位がなかなか覚えられなかったりして大変なのですが
ああまたこの事についての記述か、
なんて思ったりすることも多いのです。
それでも本を一冊また一冊と読む度に、ベラルーシや東欧社会について
新たな理解を得ます
知らない世界、体験したことのない風習、見たことのない景色。
私たちは全てを伝えることは出来ません
現地に行ったことがないのはもちろん、
本で得た知識を伝えきることさえ不可能でしょう。

春に読んだ(見た)本の一冊に、チェルノブイリ 消えた458の村
という写真集があります。
この本には事故により埋葬された村々の写真とともに
元住民のコメントが多く付されています。
それでも、多くの住民は口をそろえて言うのです。
「この村は美しい村でした、私たちの村の近くには森があり
よく散歩に行ってはきのこやベリーを採りました。
私たちは幸せでした。できることなら戻りたい。」と。
私は知っています。
ベリーやきのこ類なんてものは放射能汚染を受けやすい。
とてもじゃないけど、食べられる代物ではないのです。
東欧の自然に囲まれて育ったベリーは発色がとてもいい。
ベリーらしいベリーです。おいしそう。
かつての故郷を思い出すときに必ず語られるものが
意味不明の汚染物になっている。
そんな悲しいことって、ない。

でもそういったことは「チェルノブイリ」を伝えるときには
通常省かれます。
「地元住民は避難しました」となるのです。
経済的政治的に重要なことばかり言います

彼らがモスクワやキエフ(ウクライナの首都)で同じものを作ってもダメ。
故郷の森のものでないとダメなんです
apchのミーティングのときにriaさんも言っていたのですが
彼らの多くは、代々その地に住んでいる。
故郷に対する愛情への重みが違う。
戦争をしていたときのことを覚えている人も多いでしょう。
鉄砲の玉が飛んでくるわけでもないのに、
汚染していると言われ、生活の基盤の全てである故郷を奪われた人々。
私たち学生プロジェクトは、この現実をどこまで伝えられるのでしょうか・・・。

はじめ私は何故地元住民は避難しないのか、理解が出来ませんでした。
でも、そこにはいくつも理由がありました。
多くの日本人がそうするのと同じようには、彼らは土地を離れられない。
ずっとその地で暮らし、その地を故郷とし、
まぁ帰属意識と言ってしまえば簡単過ぎる言葉かもしれませんが、
長い年月のうちに心も体も離れなれなくなっています。
それに、心理面だけではありません。
経済的に、避難先ではやっていけない人々もいるようです。
また、ソビエトは放射能の悪影響について国民に十分な教育をしていないと言えますから、
放射能を正しく理解していない人々が多いのも事実でしょう。
ベラルーシ人の国民観も強く影響していると思います。
ベラルーシ人は本を読む限り、おそろしく冷静だと感じます
日本で同じ事故が起こり、その事故後20余年経ったとして
(その仮定自体がかなりあいまいで無茶苦茶ですが)
ここまで冷静ではいられないと思います。
現地でも忘れられているのではないかという考えがよぎります
良くも悪くも、被支配・攻撃・災難困難の類に慣れている国民観
なのかもしれないと感じました。
(国自体が経済的に窮している、事故後の対応に
大きな予算が組めないということもあるのですが・・)



最近は学校も始まるので読書も一段落させ、私はこんなことを考えています。
いやはや、長くなってしまいました
お叱りを受けそうです笑
イベントではわかりやすく伝えられるように
今後の活動では講演の練習をする予定です
是非リッツカフェに足を運んでくださいね

posted by noel | 02:50 | - | comments(5) | trackbacks(0) |
コメント
なんかいろいろ考えてて素直にすごいなぁっと思いました!
そうやって考えていくことが今後に繋がっていくのかなって★
確かに政治的な理由で見えなくなった事実がたくさんあるんだね(>_<)
それっていまもいつの時代でも変わらないことだと思いました。
わたしもがんばって本よみます!!!
2010/04/12 21:46 by ひぃさん
むむむ…、なるほどー!

かつての住人は、放射能に関しての知識が、
あまりにもなかったのかもしれないけど、

明らかに、危険な環境にさらされているなかでも
それだけの深い郷土愛をもっているということに、
私は素晴らしいなとも感じたよ!

いろいろ難しいね!
事故だけでは伝えきれない側面が沢山あるんだね(><)
2010/04/12 22:05 by pipipi
>ひぃさん
政治のせいにしていいのかって思うときも多いけれど、
政治の影響力は計り知れないほどでかいですよね。

>pipipi
そうですねー。
私たちはあまりに簡単に土地を離れてしまうと思います。
日本人だって明治までは同じだったんじゃ・・とか思うんですけどね。
国民性・国民観の違いに帰する問題なのかもしれません・・
2010/04/13 13:00 by のえる
んー難しい!!そういうところまで考えて、初めて理解できるのかも知れないね。
いろんな側面から伝えられるといいね、頑張ろう!
2010/04/13 14:31 by MOMO
>MOMO
世間の人たちが予想していない現地の人たちや被災の側面を伝えていけるといいですね、がんばりましょう!
2010/04/14 02:31 by のえる
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